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Shall We Dance? [映画]

 『Shall We Dance?』を見た。ウットリさせられた。

平凡ながらも幸せな毎日を送っていた弁護士のジョン。通勤電車から見えるダンス教室の窓辺にたたずむポリーナに惹かれた彼は、彼女が講師を務めるダンス教室に通うことに。だが意外にもダンスにのめりこむことになって…、というロマンチック・コメディ。

ジョン(リチャード・ギア)とその妻(スーザン・サランドン)がいい! この夫婦がかわいくって、たまりません。スーザン・サランドンは、お堅い印象をひっくり返すキュートな妻を演じ、リチャード・ギアのはにかんだような控えめな笑顔にはハートを奪われちゃう。もっとも、あの魅力は小娘たちには分かるまいな。おじいさん世代だもんね…。一般人がマネしたらブーイング必至のロマンチックなシーンを見て、私は決心した。カワイイおばさんになって、リチャード・ギアみたいな夫からあんなことをされるのだ、と。そして同性からみても堪能できるジェニファー・ロペスのボンキュッボーンなボディにごちそうさま。あ、服は脱ぎませんから過剰な期待はしないように。

登場人物にイヤなヤツが出てこないこんな映画も珍しい。見終わった後、心ぽかぽか、誰かを大切にしたい、夢を追いかけたい、そんな気持ちになっていた。“アメリカ人っていい人たちばっかりだなあ、移住してもいいかも”と思ったけど、日本の映画だったんだ、これ。

 お似合いです。


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香港国際警察/NEW POLICE STORY [映画]

 『香港国際警察』を見た。思わず涙が頬を…。

チャン警部(ジャッキー・チェン)は、かつての敏腕刑事。しかしジョー(ダニエル・ウー)率いる銀行強盗集団の標的にされ部下9人を失った事件をきっかけに停職、酒びたりの日々を送っていた。そこへ捜査へ戻るよう促す謎の巡査1667(ニコラス・ツェー)が現れ…、というアクションムービー。

酒を浴びるように飲んだジャッキーが千鳥足で歩いている。賭けてもいいが劇場にいた99パーセントは、“すわ、酔拳炸裂か!”と思ってたね。“ジャッキー=強い”という公式がすり込み済みなので、弱々しいジャッキーを見せられても疑いの眼を向けてしまったのは私だけじゃないはず。それはともかくストーリーは本当に切ない。部下を殺されてしまったジャッキーはもちろん、敵役のダニエル・ウー(ほとんどの場面で、美しい顔を仮面で隠していて残念!)にも、謎の巡査1667にも、涙なしには語れない事情があるのだ。

他にも感動させられたのが、圧巻のアクション。ジャッキーのアクションなんて、イヤというほど見てきたはずなのに、今回もスクリーンに目はクギ付け。しかも泣かせるんだな、これが。

 

部下を爆発から守ろうと必死で助け出すジャッキー。心を揺さぶられる感動的なシーンです。

 

 

電撃ネットワーク系バカ映画『ジャッカス・ザ・ムービー』のオープニングとほとんど同じじゃん! スゴすぎちゃうと笑っちゃうという好例ということで。他にも劇場に集った面々にも感動させられた。老若男女そろってたからね、なんと上は80代とおぼしきおばあちゃんまで! ジャッキー、あなたはスターの中のスターです!


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ナショナル・トレジャー [映画]

 『ナショナル・トレジャー』を見た。 痛快だった。

ジョン・ゲイツの祖先は、合衆国最大であり行方不明になった秘宝の手がかりを知り、代々宝探しに生涯を捧げていた。おかげで一族の財産はほとんど底をつき、事実上宝探しは頓挫状態。ゲイツはイアンというスポンサーを得て活動を再開するが、実はイアンはただのスポンサーではなくて…、というアクション映画。

なぜだろう。宝探しは文句なしにワクワクするジャンルだ。ひとつ謎を解けば、また新たな謎。それも子供たちが遠足で訪れるような誰でも知ってる名所に秘密は隠されているのだ。私がアメリカ人なら楽しさ倍増だったろうに、くやしいなあ。それに敵対するイアンは極悪というより実にスマートな印象でそれもまた魅力。ゲイツ陣営、イアン陣営、警察と3つどもえの宝探し合戦は、適度にハラハラできて楽しい。

で、ストーリーといえば明らかに、(ファミリー向けにした)ダン・ブラウンの世界なのである。しかもそれを隠すつもりはないようだ。というよりむしろ、“ダン・ブラウンがアメリカを舞台に使ってくれないから、映画で作っちゃおうぜ”くらいのノリなのではなかろうか。そこまであからさまにやられると、かえってすがすがしいね。いっそ日本版も作っちゃえばいいんだ。と、かつて糸井重里氏の徳川埋蔵金探し番組を楽しみにしていた私なんかは思うのである。想像しただけでも面白そうじゃない? 節操がなくても楽しいからいいじゃん、と開きなおった娯楽作品で、そこに好感を覚える。もちろんパクリと非難する気になんかなりません。


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レーシング・ストライプス [映画]

  『レーシング・ストライプス』を見た。きゃわゆくて悶絶!

アメリカ、ケンタッキー。嵐の夜、サーカス団からはぐれた迷子のシマウマは、農場のご主人に拾われる。その農場は競馬場の隣にあり、ストライプスと名づけられたシマウマはいつか自分もレースに出ることを夢見るが…、というお話。

 『ベイブ』でやられちまった私は、この映画が楽しみで楽しみで仕方なかった。アニマトロニクスという技術なんですか、動物が人語を話すわけ。これがまた、カワイイのなんのって。動物を飼ったことがある人なら一度は自分のペットに勝手なアテレコをつける、というのをやったことがあるでしょ。全編それなのだ。シマウマの黒いお目々なんか黙ってたって胸がキューっとしちゃうくらいカワイイのに、そのコがしゃべるのよ! ただ走ってるだけで健気に見えるそのコが、いじらしいことまでしゃべっちゃうのよ! 骨抜きとはまさにこのこと。

かの名作『ベイブ』のスタッフが再結集したというだけあって、ばっちり感動させてくれるのだが、食べられるという宿命を背負った豚より悲哀度は低め。でもちょっと待てよ。親が食肉になって独りぼっちのベイブ→親とはぐれて独りぼっちのストライプス。農場主にもらわれたベイブ→農場主に拾われたストライプス。ブタながらに牧羊犬になるベイブ→シマウマながらに競走馬になるストライプス。二番煎…、いやいやカワイイから気づかなかったフリをしてあげよう。『ストライプス/都会へ行く』なんてものが作られたら、見ちゃうんだろうなあ、やっぱり。


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ビヨンド the シー~夢見るように歌えば~ [映画]

 『ビヨンド the シー~夢見るように歌えば~』を見た。ロマンチックだった。

1936年生まれ、NYブロンクス出身、フランク・シナトラの再来といわれながら、心臓病によって37歳で夭折した伝説のエンターテイナー、ボビー・ダーリンの生涯を、彼の歌に乗せて描いたショーのような映画。

残念ながら私はこのボビー・ダーリンという人について何も知らないのだが、タイトルになっている「ビヨンド・ザ・シー」と劇中に流れる「マック・ザ・ナイフ」には聞き覚えがあったから、当時はかなりの大スターだったのだろう。ボビーを演じたケビン・スペイシーは、歌もダンスもうまいのなんのって、ホレボレしちゃう。ボビーの一生も夢のような幻のような、“ショー”といった印象だし。イメージがあまりにも違うので途中まで気づかなかったが、奥さんのサンドラ・ディーを演じていたのがケイト・ボスワースで、『ブルークラッシュ』の元気な現代娘の印象からガラっと変わった古風なスタイルも似合っててカワイイ。

ちなみにボビー・ダーリンとの離婚後、独身を貫いていたサンドラ・ディー本人は、去る20日、腎臓病で亡くなったそうだ。合掌。


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アレキサンダー [映画]

 『アレキサンダー』を見た。 興味深い映画だった。

主人公は、世界史の教科書に出てくる“アレキサンダーの東方遠征”をやったアレキサンダー大王。紀元前4世紀、ギリシア北部のマケドニアに生まれたアレキサンダーは、20歳で王位に就き、ペルシャ、アフガニスタン、ガンダーラへと侵攻。次々と町を滅ぼしては、地中海世界からインダス川流域までを統一したが、32歳でなぞの高熱により命を落とす…、という歴史超大作

そう、これは実話なのだ。むごたらしい戦闘シーンが大半を占める映画だが、実話なのだから仕方がない。なにせ7年間も国へ帰らず東へ東へと攻め続けた人だから、そんな場面が多いのも当然だ。とにかく殺してばかりいるので、アレキサンダーにまったく感情移入できないし、故郷から遠く離れた地で戦いにあけくれ、望郷の念に駆られる兵士たちに同情してくる。いよいよ敵の象が出てきた時など、“行け、象! アレキサンダーなんか踏み潰しちまえ!”と心の中で叫んだくらいだ。しかも楽しみにしていた“古代ギリシアといえば”の男色シーンは匂わせる程度しかないし。ちっ。キレイな男の人がわんさと出てきて、それはそれで目の保養にはなるのですが。

映画序盤、バビロン入城を果たしたアレキサンダーは、“人々に自由を、教育を”とかエラそうなことをのたまっているのだが、はて、最近どこかで似たようなセリフを聞きませんでしたかね? ネタバレ「そして終盤、アンソニー・ホプキンス演ずるプトレマイオスは、“英雄と言われるアレキサンダーだが、やったことはただの殺りくだった”と、大王の偉業を切って捨てるのだ。」 それを言わせたいがために、2時間53分も続く人殺し映画はあったのか。遠い未来に英雄になっている可能性は低そうだね、大統領。そんな映画を撮ったオリバー・ストーン監督は、反ブッシュなんだそうで、納得。


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ボーン・スプレマシー [映画]

 『ボーン・スプレマシー』を見た。瞬きするのを忘れるくらい熱中。

記憶をなくした殺し屋“ジェイソン・ボーン”シリーズの2作目。恋人マリーとインドでひっそり幸せに暮らしていたボーンだが、記憶は戻らず悪夢に悩まされ続けていた。そんな2人の前に暗殺者が突然現れる。同じ頃、CIAの監視下で起きた殺人事件の容疑者としてボーンが浮上し…、というアクション・サスペンス。

実は前作の『ボーン・アイデンティティー』がとても面白かったので、ものすごーく期待していた作品だった。自分が何者か思い出せないのに、スイッチが入るとノンストップで戦う兵器に変身してしまう。その姿が憐れで憐れで、母性本能がくすぐられるのかもしれない。それに1作目もそうだったけど、マット・デイモンのアクションが、なにげない手さばきからして鮮やかでステキ。敵役は、『ロード・オブ・ザ・リング』でエオメル役だったカール・アーバン。これがまたカッコよくて、ある意味私も殺されたというか、とにかく私の過剰な期待も裏切らない1時間48分だったのだ。

今回の作品では1作目のナゾが明らかにされるのだが、私は復習を怠ったので若干ついていくのに苦労したのと、ハード&リアル路線から、ややハリウッド路線(アクション過剰)に変更されたのが少し残念。ややネタバレ「でも最後にボーンの本名と出生地が明らかになり、さらにド暗い展開になりそうな続編(きっとあるはず) には勝手に期待してますよ。ボーンに限っては、幸せになって欲しくないなあ。


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オーシャンズ12 [映画]

  『オーシャンズ12』を見た。なかなか楽しかった。

言わずと知れた『オーシャンズ11』の続編。カジノ襲撃事件から3年半経ち、オーシャンたちにベネディクトから強奪した金の返還要求が来る。その額、およそ1億6000万ドル。返済期限の2週間内に、なんとか全額かき集めるため、再びチームを組んで盗みに入るが…、というクライムムービー。

キャストの顔ぶれだけでワクワクできる、この手のお祭り映画は本当に楽しい。今回はさらに、キャサリン・ゼタ・ジョーンズとヴァンサン・カッセルが加わって、お祭り度はヒート・アップ。というよりむしろ、登場人物が多すぎてワケが分からなくなってますよ! 前作よりコメディ色が濃くなって、大物スターがご本人役で登場したり、“そりゃ裏ワザだろ”のパロディがあったり、作り手側も相当ノリノリだったのでしょう。そんな楽しげな気分がスクリーンから伝わってくる。

正直、斬新なストーリーでもないし、どこかで見たような場面の連続ではある。でも抜群にカッコいい音楽と映像、スピーディな展開、ゴージャスな俳優たちで、ここまで面白くなっちゃうんだなあ。ややネタバレ「手品のタネ明かし的に披露されるオチとあいまって、ムービーマジックを感じました。」 3年に一度くらいは、こんな映画もいいもんだ。というわけで『オーシャンズ13』を期待しとりやす。ハイ、2008年あたりに。


そういえば、撮影中に路上キスをパパラッチされたブラピとゼタ姐ですが、くだんのシーンは映画中にありませんでしたよ! カットされたのかもしれないけど。ま、ブラピの離婚は決定的なようなので、今さらな話題ではありますが…。


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アイ・スパイ [映画]

『アイ・スパイ』を見た。かなり面白くなかった。

武器商人の手に渡った極秘兵器を取り返すため、スパイと連戦連勝のボクサーがタッグを組んで大活躍する、というアクション・コメディ(?)

この極秘兵器というのが、目に見えないヘリコプター(『007/ダイ・アナザー・デイ』の見えない車?)だったり、美人エージェントがファムケ・ヤンセン(『007/ゴールデンアイ』のオナトップ!)だったりするんで、てっきり007シリーズのパロディなのかと思いきや、60年代のTVシリーズのリメイクだそうで。それはともかく、主演に、オーエン・ウィルソン&エディ・マーフィと来れば、おのずから期待は膨らむというもの。しかし、どうにもこうにもキレが悪い。コメディなんだかアクションなんだかハッキリしないし、ネタもキャストも悪くないのに、面白くないなんておかしいじゃん。

見終わったあとで確認すると、監督が『ドクター・ドリトル』で、原作を愛読してきた子供たち(というか私)の夢を袈裟斬りにしたあのベティ・トーマスだった。なるほど、道理で私と相性が悪かったわけだ。アクションでもコメディでもなく、ファミリー映画だと知っていたら楽しく見られたかもしれません。

 


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パッチギ! [映画]

 『パッチギ!』を見た。むちゃくちゃいい映画だった。

舞台は1968年の京都。府立高校の日本人男子と朝鮮高校の女の子が、偶然をきっかけに知り合って、恋に落ちるんだけど、いろいろ乗り越えなきゃいけない問題があって、笑ったり、泣いたり、という青春コメディ。

何がいいって、登場人物がまっすぐで優しいこと。そして、話もめちゃくちゃ分かりやすい。在日朝鮮人の問題については、これまで見て見ぬフリをしてきた日本人が多いと思うんだけど、この映画を見ると、日本人が彼らにどう思われているのか、スパッと理解できる。でも、決して後ろ向きなものではなくて、こういう過去があるのだから、“さあ、これからどうすればいいのか”という前向きな気持ちにさせてくれるあたりが監督の言いたいことなのでしょう。映画からは、現実より楽天的な印象を受けたけど、きっと井筒監督って、真面目で温かい人なんだろうなあ。

現在は過去の積み重ねではあるけれど、こちらからラブコールを送り続ければ、いつか振り向いてくれる日もあるさ。と、韓流ブームの現状の中、思ったりしました。

あと、キャストも最高です。出てきただけで笑える人が何人も。あー、おもろかった。


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